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音楽感想文 Archive

デジタルの向こう側

あらかじめお断りしておきますが、今夜も模型の話ではございません。すまぬー。

1箱目終了。

iPod classicの購入をきっかけに、音楽ファイルのフォーマットをAACに乗り換えちゃうぞ作戦、やっとこさ1箱終了しました。

iTunesさんいわく、ただいま2,307曲、7.1日、9.77GBだそうです。本気で音楽聴いてる方々あるいはその筋のコレクターの方々にはどうってことない数字なんでしょうけど、残りあと2箱、ぶっちゃけこんなことしてたらいつまで経っても模型製作が再開できない悪寒です。それに、さすがにこの作業に飽きてきたというか、なーんか勝手におなかいっぱいになってきましたので、いったんペースダウンしようかなーなんて思っとります。すんませんね。相変わらず根性なしで。

なお、AACでエンコしなおしたアルバムのリストはこちらに整理することにしました。Vixenてナンだよ、とか、Milky Wayてどちらさんですか、とかとか、そういうツッコミはほどほどにお願いしておきますよ。

で、結局のところ、今、模型部屋でローテーションしているのはこのあたり。

  • U2 / All That You Can’t Leave Behind
  • Coldplay / A Rush Of Blood To The Head
  • Radiohead / Hail To The Thief

模型と同じく…って狙ったわけじゃないのですが、イギリス方面の方々ばかり、しかもかなーりメジャーどころです。最近はぼくも素直になったもんだ。うはは。

実はぼくにとって、ここ10年は音楽をよく聴いてなかった期間だったんです。転職とか、結婚とか、子供が生まれたりとか、模型に出戻ったりとか、いろいろあったもので。簡単に言えば、他人の表現を受け入れられる余裕がなかったんですね。上に挙げたアルバムはどれも2000年以降に発表されたものでして、今回、こういう機会だし、ちょっとその気になって聴いてみたんです。そしたら、どれも最初は聴き方すらわからなかったというか、浦島太郎状態というか、とにかく、この10年のうちのUKロックの変貌ぶりに、ただ驚きました。

今から10年前、だいたい90年代中盤以降というと、デジタルでの録音やミキシングが主流になってきて、表現の派手さをより強調する方向で、そういった技術が利用され始めた頃だと思うんです。だから、逆に(逆じゃないけど)そういう方向には行きようのないメロコアあたりなんて非常に安心して聴けたというのか個人的な思いでした。普遍的なロックに対しては、このまま行っても付いて行けないぞ的な、ある種の閉塞感を感じていたんです。

そして、上に挙げた21世紀なUKロックまわりというと。成熟したデジタル録音技術を、ただ激しい音や人をビックリさせるような音を作るためには使っていません。それより、分解能の高さやノイズのなさを利用して、人間の内面とか、その繊細さや静寂さ、そういうものを表現しているように感じたんです。薄っぺら言い方ですが、一つ一つの音に意味があって、深いんです。

さらに面白いなーと思ったのは、Coldplayがバンドの音を引き算で、ぎりぎりシンプルなところで豊富な表現を狙っているのに対し、Radioheadは超絶なノイズのコントロールなどによりバンドに足し算をして、その特徴である憂鬱さを強調しているところ。そのあたり、U2はリファレンス的というか、アルバムタイトル「All That You Can’t Leave Behind」(捨てられないもの:超意訳)そのとおりで、まさしく捨てられないものだけを残して音を作ったような、そんな風に感じました。うまいよなあ。ほんと。

模型もあれですね(ここで模型かよ)。ディテールアップや塗装のくどさ、そういうものから自分を解放して、実物の縮尺模型を自分で作ることそのもの、そいういう本質的なところに楽しみを見出していけば、きっと新たな楽しみを感じられるようになる…はずなのですが、いざサードパーティーのレジンやエッチングパーツ、最新キットを目の当たりにしてしまうと、ついつい目を奪われてしまいます。まったく。精進が足りませんな。はっはっは。

ともあれ、夏の暑さにも慣れてきたことですし、そろそろ模型製作を開始しようかなーなんて思い始めています。とりあえず、88ミリ砲をキリがいいところまで進めて塩漬けにし、模型部屋の掃除でもして、景気づけに手のかからないものをサックリ作りましょうかねえ。

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